和歌山県での転職は難しい?おすすめ求人やUIターン情報も教えます

この記事では、和歌山県への転職を考えている人で

・自分が希望している転職先は見つかる?転職できるところはある?
・他の県から和歌山県に行きたいけど、どんな仕事が多いんだろう
・働く環境とか年収ってどうなんだろう

といった不安や疑問を抱えている人向けに、和歌山県での転職事情や仕事探しのポイントを解説していきます。

和歌山県の転職難易度はそこまで高くない

和歌山県での転職難易度は全国水準と比較して、やや転職しづらい地域になっています。
2019年10月の有効求人倍率(1人あたりの求人数)は、全国平均が1.57倍に対して、1.37倍と低い値になっています。

日本の労働状況としては、有効求人倍率が2018年から2019年で平均として約1.61倍程度で推移しており、かなり求人数が多い状態を保ち続けています。理由としては、少子高齢化により労働人口が激減し、また団塊世代の引退に伴い現場の生産人口が減っていることが挙げられます。

そのため、和歌山県でも有効求人倍率が1.37倍ですので、1人に1つ以上の仕事がある割合にはなります。ですが、全国平均で考えると少ない数になります。

和歌山県で転職を成功させるために必要なことを考えていきたいと思います。

和歌山県の産業構造の特徴

和歌山県でたくさんの雇用の受け皿になっている産業は、製造業、卸売業、医療、福祉です。製造業の中でも食料生産や、生産・汎用機械、化学工業などに強みを持っています。

ただ近年では実店舗型の小売業において、事業所の数が和歌山県では減少しています。昭和57年には事業所が約2万店舗ほどあったのが、平成27年で約半分の1万店舗ほどまでになっています。

上記の通り、有効求人倍率が全国平均よりも低いのは、やや製造業や小売業での雇用数が減少傾向にあることと、小売業の減少によるところが大きいでしょう。

一方で無店舗小売業や持ち帰り・配達飲食サービス業などで雇用創出が進んでいます。

和歌山県は鉄鋼業・産油産業が強い!

主要産業である製造業としては、和歌山市・海南市が阪神工業地帯の南端に位置しているため、出荷額が大きいです。特に鉄鋼業・産油産業が強みになります。

大規模工場として、新日鐵住金、花王、三菱電機、JXTGエネルギーなどがあります。これらの工場での職業が多くなります。

また、伝統工芸品で強みを持っています。たとえば、紀州箪笥・紀州漆器・紀州へら竿・紀州びな・紀州高野組子細工・棕櫚帚・皆千笠・のかじはもの・御坊人形などがあります。

特産品としては、黒牛、和歌山県産梅干し、熊野牛、シエスタのチーズケーキ、猿梅、みかん餅などです。

和歌山県に拠点がある大手企業

できれば安定して、給与や待遇が良い企業に入りたい!という人も多いと思います。
ここでは、業種別に和歌山県に拠点がある企業をピックアップして一覧でご紹介します。

金融(銀行)

  • 株式会社 紀陽銀行 和歌山市本町1丁目35番地

製造業

  • 株式会社 島精機製作所 和歌山市坂田85番地
    (コンピュータ横編機、アパレルデザインシステム、自動裁断機の販売等)
  • スガイ化学工業株式会社 和歌山市宇須四丁目4番6号
    (各種中間物などファイン・ケミカル専業。農薬から医薬などの製造業)

小売

  • 株式会社 オークワ 和歌山市中島185番地の3
    (和歌山・大阪・奈良・三重・兵庫・愛知・岐阜・静岡の1府7県にスーパーを展開)

専門コンサルティング

  • 株式会社タカショー 和歌山県海南市南赤坂20-1
    (環境エクステリア(インドアおよび、アウトドア庭園、緑化)に関する製品の企画開発)

和歌山県の平均年収

和歌山県の平均年収は440万円(月収が30.2万円)と、全国平均の420万円よりもやや高めになっています。
東京の平均年収610万円と比べるとかなり低く感じますが、和歌山は東京に比べて物価が安いので、家賃や生活費を考慮すると、ほとんど生活水準を落とす必要もないのでご安心ください。

雇用形態別
  • 正社員:440万円(平均年齢:42.8歳)
  • パート・アルバイト:最低賃金 時給830円
職種・業界別
  • 鉱業,採石業,砂利採取業:381万円
  • 建設業界:456万円
  • 製造業界:447万円
年齢別
  • 20代:346万円
  • 30代:420万円
  • 40代:484万円

和歌山県で求人を探す方法

和歌山県で求人情報を探すためには、ハローワークを使う方法、転職サイトを使う方法、知人からの縁故採用(リファラル採用)、転職フェアに参加する方法、転職エージェントを使う方法などがあります。

それでは1つ1つ詳しく説明していきます。

ハローワーク

ハローワークは国が運営する就職支援サービスで、全都道府県に設置されています。

ハローワークの最大のメリットは、豊富な取り扱い求人数です。
無料で求人を掲載できることから、「掲載料金が高く、転職サイトでの募集が難しい」という地元の中小企業の求人まで幅広く紹介してもらうことが可能です。

一方で、ハローワークの相談員は転職の「プロ」という訳ではないので、求人を選ぶ際のアドバイスや書類選考・面接対策のフォローはどうしても手薄になってしまいます。

転職サイト

転職サイトといえば、リクナビNEXTやマイナビ転職、エン転職などが有名ですね。

単なる求人情報だけでなく、写真付きで企業や一緒に働く人の雰囲気を知れるので、仕事の雰囲気が掴みやすいという点がメリットです。

一方で、企業が掲載料を支払う必要があるため、年間を通じて採用ニーズがある企業や採用予算が豊富な大手企業の利用が盛んな一方で、中小企業や地方の求人は少なめです。

また、求人の応募から日程調整や面接の対策などを全て自分で行なう必要があるので、不安がある方は、プロにサポートを依頼するのも良いでしょう。

知人からの紹介

縁故や知人の紹介という形で企業の選考を受ける方法です。

知人を経由して企業の内情をある程度、理解して応募できる上に、知人が選考のフォローをしてくれる場合があるので、内定を獲得しやすい点がメリットです。

一方で、知人経由ということもあり内定を辞退しづらいこと、知人にとっては「良い会社」でも自分にとっては合わなかったというミスマッチも起こりやすいので注意が必要です。

和歌山で開催されている転職フェアに参加する

転職フェアのメリットとしては、大きく2つあります。

1つ目は、転職フェアは合同説明会が一般的なため、1度にたくさんの企業が参加します。
2つ目は、各企業の人事や代表取締役と面談ではなく、気軽に話をできることから応募する前に企業実態を詳しく調べることができます。

ただ、参加にはまとまった時間が必要です。また、希望職種に適った企業が参加していないケースがありますから、そういう場合は別の方法で情報収集しなければなりません。

和歌山で開催されている転職フェアは、以下があります。

  • わかやま就職フェア
  • 田辺就職フェア

一方で、日時が決められているので、仕事をお持ちの方は合わせづらい場合があります。
また、自分の興味がある企業が参加していないケースがありますから、そういう場合は別の方法で情報収集しなければなりません。

転職エージェント

転職エージェントは、転職者と企業の間に入り、求人のマッチングをしてくれます。

上記で紹介した転職方法と比較して、転職エージェントを利用するメリットは、大きく2つです。

1つ目は、あなたの希望をヒヤリングした上で、「客観的に」あなたにあった企業を紹介してくれる点です。

自分が受けたい企業が自分に合っているとは限りません。イメージやあこがれだけで転職を決めた結果、入社後に「思っていたのと違った…」後悔してしまうケースは実は多いです。

企業ごとの社風や求めている人材像を熟知した転職のプロが第3者の視点から企業を選んでくれるので、入社後のミスマッチが少なくなります。

2つ目は、効率の良い転職活動ができるという点です。

現職を続けながらの転職活動は、思っている以上に大変です。
仕事の関係で人事からの返信が遅れてしまい、印象を悪くしてしまったり、十分な準備ができないまま面接に臨み不採用になるリスクも大きいといえます。

転職エージェントでは、応募書類の添削や面接日調整といった企業とのやりとり、面接対策や年収交渉に至るまで、あらゆる場面でサポートを受けることができます。

指定した日に、複数企業の面接日程を調整してもらうことも可能なので、特にUIターンを検討している方は、利用するのがおすすめです。

ただデメリットとして利用するエージェントによってはあまり求人を多く扱っていなかったり、エージェントによって転職支援の質にばらつきが出てしまう点は留意しましょう。

和歌山県で求人を探す際の注意点

和歌山県で求人を探す際に意識しておきたいポイントは以下の内容です。

  1. 正社員での雇用契約
  2. 土日祝日休み
  3. 和歌山県に多い業種の求人
  4. 女性歓迎の求人

1.正社員での雇用契約

正社員での雇用契約のメリットは安定感があることです。収入も契約社員より高い傾向にあり、長期的に働くことができるのでオススメです。
年収が高いか、福利厚生が充実しているかも合わせてチェックしておくこともポイントです。

2.土日祝日休み

特にU・Iターンでの転職では、家族やパートナーと地方に引っ越し、プライベートの時間を多くしたい人が多いです。
そのため、法人営業などで土日祝日を休める企業かを確認しておきましょう。

3.和歌山県に多い業種の求人

同じ業種の企業が多い場合は、求人数も多く転職が決まりやすい傾向にあります。都会でも地方でも人気企業には応募が集中して転職の難易度は上がってしまうので、内定を獲得しやすい企業を見つけて応募することも転職を成功させるコツです。

4.女性歓迎の求人

女性で転職をお考えの人は、女性が活躍している企業かを応募前にチェックしておきましょう。産休・育休の制度が整っているか、組織での女性の扱いがどうなっているか事前に確認しておかないとミスマッチが起こる原因になってしまいます。

和歌山県で転職を成功させるには

ここまで、和歌山県の有効求人倍率や業界について解説してきましたが、地方での転職活動の際には都内よりも転職エージェントが不利になる可能性があります。

理由としては地方だとエージェントがあまり求人を持っていない可能性があるからです。地方企業はハローワークなど行政の求人に出すことが多いため、自分自身で求人を探したほうが多くの選択肢を持つことができます。ただ、履歴書の添削であったり、面接練習など転職活動に関することは自分でやらなければいけないというところが不便な点です。

そこで、有料のキャリアコンサルタントを利用することはおすすめです。個人側からお金をもらいサービスを提供するので、個人が志望している求人の転職支援が可能になります。

また、和歌山県に転職したあとのキャリアを相談するなど長期的に個人のキャリアに向き合ったサポートすることができます。

弊社では長期的なキャリアプランを一緒に考えるキャリアコーチング事業「マジキャリ」をおこなっております。年間3000名をこえる転職者支援をおこない、培ってきたノウハウ・知識を活用して個人に120%向いたサービス提供をしています。実際に担当するアドバイザーは弊社の転職エージェント事業での幅広い経験を積んだあとに「マジキャリ」事業部に異動をしているため、転職活動自体のサポートも自信をもって取り組ませていただきます。

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和歌山県のU・Iターン転職事情

和歌山県では、マッチング支援事業で、和歌山県就活サイクルプロジェクトを通じてUターン・Iターン希望者などをのために転職支援をしています。

また、東京23区で直近5年以上連続して在住又は勤務していた方が、「1 マッチング支援事業」又は「2 起業支援事業」を活用し、かつ、県内に移住した場合に和歌山県と移住先の市町村が共同して移住支援金を給付をしています。

地方自治体と、企業が連携してUターン・Iターンを通じた転職者を受け入れる支援をしています。

ちなみに和歌山県では、新卒対象ですが、製造業・情報通信業の県内対象企業へ就職すると
理系学生で奨学金を借りている方は選考のうえで100万円奨学金返済分が受けられたりします。

U・Iターン転職をする際の注意点

U・Iターン転職をするということは、仕事だけでなく住まいや環境も多く変わります。

遠隔地への転職ということで、志望企業のイメージが掴みづらくミスマッチが起こりやすかったり、年収が下がることで生活水準が変わってしまうリスクなども頭に入れておく必要があります。

U・Iターン転職をする際の注意点についてもっと詳しく知りたい方は
以下の記事でもっと詳しく説明していますのでこちらを参考にしてください。

和歌山県に移住する前に知っておきたいこと

和歌山県では2DKの物件で4.4万円が家賃相場になっています。東京でこの規模の物件を駅から徒歩10分で借りようとすればゆうに10万円は超えると思います。ゆとりを持った生活をしていくことができます。

和歌山県で大規模の都市で遊ぼうとしたら大阪周辺になるかもしれません。
仮になんばまで行こうとすれば、和歌山駅からなんばまで約1時間20分ほどでつけます。USJまでも1時間半程度で行くことができます。

東京和歌山間も新幹線+在来線で3時間半ほど、名古屋までは2時間ほど、羽田空港を使えば、関西空港まで70分ほどで到着します。

関西圏にお住まいでなければ大阪よりも南部ということでなじみが薄いかもしれませんが、意外にも距離はそこまでありません。また、徳島港を通じて和歌山港まで約2時間で行くことができます。

日本の中心部に位置していますので、交通の便は比較的良好と判断できるでしょう。

そして、奨励金としては、若年移住者奨励金などがあります。詳細は以下の通りです。

若年移住者奨励金
  • 家族で移住・・・250万円
  • 夫婦で移住・・・150万円
  • 単身で移住・・・50万円
移住者企業補助金
  • 企業補助・・・最大100万円
  • 就農補助・・・最大50万円

要件は比較的厳しい部分もありますので、詳細は地方自治体にご連絡頂くと宜しいかもしれません。

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」