コンサルタントの転職では志望動機が超重要!例文とともに徹底解説

コンサルタントの転職では志望動機はそこまで重要視されないと考えるひとが多いです。確かにケース面接なども重要ですが、実はもっとも重要なのは志望動機です。

本記事ではコンサルタントへ転職したい人へ向けて志望動機を作成するポイントや実際の例文を紹介します。

コンサルタントの転職で最重要なのは志望動機

コンサルタントへの転職における面接では、論理的思考力や地頭などが評価されると思う人は非常に多いです。しかし実は、もっとも重要な要素は志望動機です。

たしかにコンサルタントへの転職では論理的思考力などは重要です。実際、これらの能力を見極めるために「ケース面接」と呼ばれる課題解決型の面接を実施している企業も多いです。

しかし、これらケース面接の重要度は面接全体における3〜5割程度で、残りは志望動機や転職理由といった一般的な面接の回答です。

そのため実はケース面接の対策よりも、志望動機の対策やキャリアプランを明確に答えられるようにするなど、実際にコンサルティングファームで働くイメージがどれだけできているのかを伝えられるような準備をすることが重要です。

コンサルタントへの志望動機に関するポイント3点

ここからはコンサルタントへの志望動機を作成するときに重要なポイントについて、以下の観点から解説していきます。

  • 志望動機で企業がみているポイント
  • 志望動機を考える際のポイント
  • コンサルタントに特化した志望動機のポイント

志望動機で企業が見ているポイント

企業は志望動機を通じて、転職者の「志望度」と「会社にマッチングするか」を見極めています。

まず志望度について、志望動機を聞く際にどれだけ実際の業務についてリサーチしているのか、どんな思いでコンサル業界を志望しているのかを聞くことによって、転職に対する意欲を評価しています。

その際、人によってはコンサルタントの業務に対して良い面ばかりを見ていて、泥臭い部分やつらい部分を分かっていないと、志望度は低いと判断されてしまいます。

また志望動機から転職者が考える将来のビジョンを聞くことで、実際に転職先の企業がそのビジョンにマッチしているのかも判断されます。というのも、仮に転職が決定したとしても、転職者のビジョンと企業がマッチしなければ短期離職につながってしまうためです。

短期離職になった場合、転職者と企業のどちらにとっても悪い結果となるため、企業はこの「マッチング」を重要視しています。

志望動機を考える際のポイント

志望動機を考える際は、「企業が求める人物像」と「自分がなぜその企業へ転職したいのか」の2点から作成するのがオススメです。

まず企業が求める人物像について、企業は志望動機を通じて転職者とマッチングするかを判断しています。そのため、あらかじめ企業が求める人物像を考えることで自分が転職先の企業へどれだけマッチしているのかをアピールできます。

ただ、企業の求める人物像を知るには実際の仕事内容を把握した上で、自分はどんな努力をして、長期的にどんな人物や状態になっていたいのかを、仕事内容を結びつけて伝える必要があります。

次のポイントは「自分がなぜその企業へ転職したいのか」です。

よく志望動機を考える際、企業の良い点を膨らませて考える人がいます。しかし採用担当は自社の良い点を聞くのではなく、転職者がどんな目標があり、そのために会社がどう関係するのかを知りたがっています。

そのため、自分が転職を考えたきっかけや、転職に求めるもの、長期的な目標などから志望動機を考えることが重要です。

コンサルタントに特化した志望動機のポイント

ここまで説明したポイントは、転職における一般的な志望動機を作成するポイントでした。コンサルタントへの転職では、これら2点に加えて「どのような案件を手がけたいのか」を伝えることがとても重要です。

なぜなら、自分がどんな案件に参加したいのかを伝えることで、より自分の志望度をアピールできるからです。

そもそもコンサルティングファームの仕事は一般企業とは違いプロジェクト単位で働きます。そのため自分の志望度をアピールしたり、コンサル業界を志望した理由や、転職先の企業を選んだ理由に加えてどんな案件に関わっていきたいのかを伝えることが重要です。

自分がどんな案件に関わりたいのかを整理するには、転職後にコンサルタントとして歩みたいキャリアを考えるのがオススメです。どのようなスキルを身につけ、どんな経験をしたいのかを考えればそこから逆算して、どんな案件に関わりたいのかがハッキリします。

【ケース別】コンサルの志望動機の例文

ここからは実際にコンサル業界へ転職するときの例文を、以下のケース別に解説していきます。

  • 経営・戦略コンサルティングファームへの転職
  • コンサル未経験の営業マンからコンサルティングファームへの転職
  • コンサル未経験のSEからITコンサルへの転職

経営・戦略コンサルティングファームへの転職

私はこれまで、人事コンサルタントとして従事しておりました。IT企業の人事制度の抜本的な見直しや、就業規則の改定、採用戦略などのプロジェクトに関わり、本質的な「働き方改革」を進めて参りました。

私はプロジェクトを通じ、日本の生産人口減少の深刻化を感じ、国際競争の中で、日本の経済力が低下するのではないかと危機感を感じました。そのため、経営コンサルタントとして日本経済を少しでも支えていきたいと考えています。

国内中小企業の案件をもち、人事戦略をはじめ、幅広い経営問題を解決した実績のある貴社で、これまでの経験を活かし、トップマネジメントレベルの問題解決力を身につけていきたいと思います。

コンサル未経験の営業マンからコンサルティングファームへの転職

私はこれまで、人事業務システムの営業として従事しておりました。クライアント先の社長へヒアリングを行う中で、システムによる業務改善を行う前に、運用のために組織体制を整備する必要があると考え、自社サービスの提案に合わせ、組織体制の整備に関わりました。

その際、クライアント先と強い信頼関係を結ぶことができ、この経験から経営のパートナーとして企業の課題を解決するコンサルタントへの興味を持ちました。コンサルタント業務は未経験でありますが、営業の業務を通じ、企業の抱えている課題を明確にし、適切な解決方法への道筋をつくる能力を磨いてまいりました。

コンサルタントになり、さらなる経営課題の分析力と解決力を高めていきたいと考えております。そのため、企業の業務改善に留まらず組織改変などの広い知見をもつ御社を志望しました。

コンサル未経験のSEからITコンサルへの転職

私はこれまでSEとして培ってきた技術と経験を活かし、お客様に寄り添った形で業務改善のお手伝いをしたいと考え、ITコンサルタントに志望いたしました。

現職では、主に社内システムの開発に携わっており、その技術が業務改善に役立てられ、お客様に高い評価をいただき感謝された経験から、お客様へ手助けすることに喜びとやりがいを感じるようになりました。

現在、日本の中小企業においてはIT導入が遅れており、効率をなかなか上げられない企業が多いため、ITコンサルタントになって、課題を抱えている中小企業の業務改善を行いたいと考えています。

御社は中小企業のコンサルティングに力を入れており、業務システムを始め様々な中小企業向けのシステムソリューションを提供しているため志望しました。

転職成功率を高めるなら、転職エージェントの利用がおすすめ

コンサルタントへの転職では面接対策が必須です。しかし、ケース面接や志望動機の対策を1人でおこなうのはなかなか難しいです。

面接対策をするなら転職エージェントを利用するのがオススメです。

転職エージェントは転職者にマッチした求人を紹介してくれ、さらに面接対策などのサポートを実施してくれます。

コンサルタントへの転職に特化したエージェントがケース面接から志望動機まで、徹底的にサポートしてくれます。相談は無料なのでお気軽に問い合わせください。

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」