肥田 航平

大手損害保険会社での勤務経験がある20代後半で、最終的にはハイクラス人材向けの人材紹介会社にご入社された事例です。

非常に優秀な方で1,2年後には部長のポストが暫定的な程でしたが、本人が実現したい顧客への価値提供との差分からギャップを感じておられました。
短期的に年収を下げてでも成長環境を取る覚悟や、未経験領域に20代後半で飛び込む覚悟などで迷いがありました。
人生設計から逆算して今何が必要か壁打ちを繰り返し、元々の目標に立ち返り入社が決定。今もなおご活躍されておられます。

転職活動では「この経験を積んだら次はこうなる」というのが新卒の就職活動に比べて決まってきます。
目を背けようとも選択肢毎のメリット・デメリットはある程度想定できるものですので、目標に向けて必要な経験・スキルからお伝えをしております。

あくまで仕事は自分が幸せになるための手段ですので、「転職」という視点よりは「キャリア戦略」や「どんな人生を送りたいか」からご支援させて頂くことを心がけています。

ネット広告代理店2年目の方で広告運用に従事されておられましたが、社内都合で業務改善の部署に異動になってしまった方でした。この時に初めて自身のキャリアを見つめ直し、顧客と向き合いその集客効果を最大化させていきたいという想いが強いことがわかり、今回の転職を決意されました。

非常に優秀な方でしたが、経験不足から来る話す内容の抽象度の高さからお見送りが続いていたタイミングでご相談いただきました。1つ1つ表現・言葉の意図背景に至るまで壁打ちを繰り返し、転職軸とキャリア戦略の整理を実施しました。

結果的に弊社より、オウンドメディアに強みを持つ企業と大手総合広告代理店の2社から内定を獲得されました。

ただ、2社のオファー額に150万円程の開きがあり、意思決定時に転職軸に沿って判断ができずに年収が高い方へ決めようとされておられました。ネームバリューや、大手クライアントの広告施策に携われるといったイメージも先行した部分もあったかと思います。

とはいえ、今後の人生を中長期的に見据えた際に次の会社で獲得するスキルセット次第で、キャリアが大きく変わるため、改めてそれぞれのメリットとデメリットの整理をさせていただきました。
改めて転職軸や歩みたいキャリアプランと必要なスキルセットを細かく整理し、その結果、年収などの短期的な目線ではなく中長期的な目線で納得した意思決定に至りました。

転職活動時に短期的な目線が先行し、入社後のミスマッチは勿論のこと、スキル不足や定着懸念といった面接評価になることも多いです。そのため、やりたいことも大事ですが、中長期的に見てどんなキャリアを歩みたいか？そのためにどんなスキルセットを獲得しなくてはならないか？を第三者と壁打ちして客観視し、整理をしていくことをお勧めします。